社員の定着率アップにつなげるコミュニケーションの取り方・組織風土の作り方

社員の定着率アップにつなげるコミュニケーションの取り方・組織風土の作り方
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厚生労働省のデータによると、新規学卒者の3年以内の離職率は大学卒で32.3%になるといわれています。(2015年度調べ)そういった実体もあり、現在社員の定着率を上げることは各企業の中で重要な課題の一つとなっています。ここでは、どういった施策を行えば社員の定着率につながるコミュニケーションがとれるのか、組織風土ができるのかについて3つのポイントに分けてお伝えいたします。


1.社員同士の交流の機会を作る

2016年に中途採用支援サイトのエンが実施した「退職理由のホンネとタテマエ」で、退職理由の本音で一番多かった理由は「社内の人間関係」でした。仕事が忙しい、社内がピリピリしていて話がしづらいなど、社内の人間関係がうまくいっていないと、会社に行くことが嫌になる、ということはよく聞く話です。社内の人間関係がうまくいっていない時に、自部署でも他部署でも、話ができる人がいると安易な退職の抑止力にもなります。

仕事以外ではなかなか積極的に誰かと話をするという機会はないものです。特に、他部署との交流は、仕事で関わることがなければ挨拶程度しかしない、というのが実態としては多いのではないでしょうか。そこで、会社として社員同士の交流の場を作り、きっかけを作りましょう。

例を挙げると以下のような施策があります。

・年齢や役職の近い社員を集めて教育もかねて社内研修を実施する(その後交流会を実施)

・期末ごとに、会社が補助を出して部署内での交流会を開催する

・年に一度は社員を集めての交流会を行う

・年に一度社内表彰の機会を作り、優秀な成績を収めた社員に表彰式を実施する

・社内公式サークルを作る

等です。

注意すべき点は、ただの飲み会だけでは社員によっては嫌だと感じる人も多いため、交流会を実施するときは、以下に気を付けてください。

・交流会の目的をはっきりとさせる(社内の交流を促進するため、社員表彰のため…など)

・ただ人を集めるだけではなく、初めは席を事前に決める、くじ引きにする、チーム制にしてクイズを行うなど、交流をしやすいように工夫をする

このように、社員同士がお互いを知るきっかけを会社で作ることにより、そこから自然と社員同士で交流を進めていく土台が醸成されます。


2.管理職への教育を行う

社内の人間関係でも、一番といっていいほど影響力が高いのは上司と部下の関係です。退職理由の中でも多いのは「上司との関係性」です。「パワハラにあった」「放置されて何も見てくれてない」など、上司とのコミュニケーションに悩むということはよく聞く話ではないでしょうか。上司は上司で、部下にどのように接したらいいのかわからない、自分がされてきた教育方法しか知らないため、そのようにしかできない、といった悩みを抱えている人もいるものです。

そのため、管理職クラスには部下とのコミュニケーション方法についての教育を実施する、というのは一つの方法といえます。コーチングの手法や、若手社員との意識の違いなどを学ぶことにより、部下との接し方を変えるきっかけとなります。

また、同じ管理職クラス同士で部下についての悩みを共有することにより、その会社の風土にあった解決方法が引き出される可能性もあります。


3.人事面談・社員意識調査で実態を把握する

定着率を上げるために、色々な施策を行ったけれどもうまくいかない、という会社は、もしかしたら社員の本当の声を聞けていない可能性があります。社長や人事の思い込みであれこれ実施しても、社員は疲弊するばかりです。

そういった状態に陥っている会社は、社員の本当の声を聞くために、社員一人一人の人事面談の実施や、外部のコンサルタント会社を利用した社員意識調査を思い切って導入してみてはいかがでしょうか。

ただし、もし実施するのであれば、次のポイントに気を付けて下さい。

・行うときは、目的を各社員に認識させる

人事面談や意識調査を実施する時失敗になりやすいのは、その意図が社員に伝わっていない時です。「よくわからないけど、やらされている」という意識の社員が多いと、結果につながりにくくなります。社員一人一人がその目的を理解できるように、会社側から発信を行ってください。メールで一方的に配信して終わり、などでは、その意図は社員には伝わりません。説明会を開くなどして、伝わるように工夫をしましょう。

・社員の声を聞きっぱなしにしない

人事面談も、意識調査も、社員の大事な時間を割いて実施するものです。さらに言うと、「何かがこれで変わるのかもしれない」という期待をもたせることになります。そのため、実施をするということは、社員が期待する施策を実施する、という覚悟を持って行ってください。

人事面談や社員意識調査は、かなりコストも時間もかかるものですが、社員の離職率を下げ、定着率の高い組織風土を作る根本的な解決につながりやすいのはこの施策ともいえます。導入するにはハードルは高いかもしれませんが、実施するのであれば、腹をくくって行いましょう。

以上、社員の定着率アップにつなげるコミュニケーションの取り方・組織風土の作り方についてお伝えいたしました。どの施策も、一朝一夕で行えるものではないかもしれません。組織風土を変えるということは、それくらい大変なものといえます。しかし、定着率の高い、社員にとっても会社にとってもいい組織風土を作るために、丁寧に時間をかけて取り組みましょう。

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